とび職

とび職のユニフォーム・作業着


子供たちの憧れの職業で常に上位にあたる大工さんですが、とび職と大工さんって一体何が違うのでしょうか。またとび職人がよく着用しているあのダボダボっとした服って、なんの意味があるのかご存知でしょうか?

今回はとび職のユニフォーム・作業着についてまとめてみました。
とび職人に憧れる人、現在とび職の人も是非参考にしてみてくださいね。

とび職の仕事内容って?

とび職の仕事内容って?

とび職とは、日本の建設業において、高い場所での作業を専門とする職人のことを言います。とび職と呼ばれるようになったのは江戸時代以降で、その名の由来は、棟上の際、鳶のように空を飛んだことからきています。現場では高所を華麗に飛び回るような姿から、現場の華とも称されます。

大工さんと何が違うの?

木工事全般に携わる職人さんを大工さんと呼び、高い所での作業を可能にする段取りを行うのがとび職です。

  • 足場鳶…建築現場での足場を建設する職人。仮設足場のレンタル・据付・解体など。
  • 鉄骨鳶…鉄骨構造の現場で、鉄工所などで製作された柱や梁などの鋼材をクレーンなどで吊り上げて組み立てる。
  • 重量鳶…土木では橋梁の現場で主桁仮設を行い、建物内部の重量物の据付を行う。専門性が高い。
  • 送電鳶…電気工事の知識を持ち、特別高圧架空送電線の敷設や保守作業などを行う。

とび職の作業着に求められる機能☆彡

とび職人の第二の目。

とび職と言えば高い所での作業になりますが、高所の端部に立ったときに、足裏や指先でどれくらい足場があるかを確認でき、足の裏でまるで掌のように鉄骨を掴むことができることが安全につながります。つまり地下足袋はとび職人にとって第二の目であるとも言えます。

ですが昨今の大手ゼネコン現場では、足先に重い荷物を落としてケガをしないように、指先に鉄板などが入っている安全靴が主流になっているようです。

とび職人の作業着に求められる機能☆

とび職人は足を高く上げて作業することが多いので、足周りがゆったりしているものが好ましいです。
膝を曲げるときに足がつっかえたり引っかかったりしないように機能性の高いものが求められます。

とび職のユニフォームの特徴・生地やデザインなど☆彡

とび職といえばニッカポッカ☆

とび職と言えばニッカポッカですね。ニッカポッカとは、鳶服の中でも特徴的なダボダボとしたズボンのことを言います。もともとはオランダの子供用の衣服でしたが、日本でも乗馬や軍服として採用されてきて、とび職人の間でも作業のしやすい服装として定着しました。

また丈の長さはそのときによって流行がありますが、太さに関してはその職人さんによってこだわりがあるようです。

ニッカポッカのメリット☆

とび職人にニッカポッカが定着した理由としては、足回りがゆったりしているので、高い場所に移動するときに衣服に足が引っかかりにくいことが挙げられます。

他にも障害物の多い場所を歩くときに、先にニッカポッカに障害物が当たることによって、危険を察知できることも大きな要因です。

また高いところを歩くときにバランスを取るのにも役立ちますし、ニッカポッカを履いていることで風の強度を察知することができるというメリットもあります。

とび職人のユニフォーム・作業着の生地☆

真夏の炎天下や真冬の吹きさらしなど過酷な環境で作業することが多いので、通気性がよく、夏涼しくて冬暖かい綿100%の素材が好まれるようです。
また汚れることが多く、度重なる洗濯にも耐えうる丈夫さも必須です。

まとめ

とび職のユニフォーム・作業着についてまとめてみました。
「建築はとび職に始まりとび職に終わる」という言葉があるくらい、建築業界におけるとび職の役割はとても大きいです。

高いところを軽々と飛び回るその姿に憧れて、とび職が子供たちの憧れの職業の上位になる日も、そう遠くないかもしれません。

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